普通の視力検査では、ある瞬間に出せる最高の視力を測定していますが、
その検査では、「実用視力」を測定することができません。
「実用視力」とは何かというと、
日常生活を送っていく上で、実際に使っている視力のこと。
生活する上で人は、次から次へと新しい物を見ています。
すると、どんなに視力が良い人でも、その瞬間瞬間の視力は上下しているのです。
実は、実用視力が大きく変動する人ほど、視力が劇的に回復する可能性があるのです。
実用視力の低下が激しい人というのは、実は涙に問題があります。
一般的な人の涙は、瞬きの度に、全体に均一に滑らかに広がっていきます。
すると、光が真っ直ぐ目に入ってくるため、物がクッキリ見えます。
しかし、実用視力の低下がある人の涙は、涙がデコボコしているのです。
つまり、目の表面に涙が保持できない場所があるということ。
そうなると、目に入る光が散乱し、その結果、物がクッキリ見えなくなってしまうのです。
実は、これはドライアイが原因。
ドライアイは、目の不快感だけでなく、実用視力も低下させる、れっきとした病気なのです。
現在、日本には2200万人もの方々がドライアイで苦しんでいますから、
逆にいえばこの視力回復方は、5人に1人にチャンスがあるということ。
ドライアイの原因は、目から分泌されるはずの「ムチン」という物質が不足していることにあります。
で、きになる視力回復方法ですが、「ムチンの分泌を促す目薬をさす」という方法です。
その目薬には2種類あって、一つ目が、
「ジクアホソル・ナトリウム」と呼ばれるムチンを増やす世界初の目薬。
2年前から実用化されています。
もう一つ、「レバミビド」と呼ばれる今年開発された目薬もあります。
これらの目薬によって、8割の方のドライアイが改善すると言われています。
この目薬が使えるのは、実はまだ日本だけなのです。
眼科の処方箋があれば購入することができます。
もちろん保険適用ですので1ヶ月の負担は1000円弱程度です。
「この目薬を使い始めたら、一生使い続けなくてはいけないんじゃないの?」
と心配する人もいるでしょう。
しかし、この目薬は「ムチンそのものを目に入れているわけではありません」
ムチンを分泌しやすい目に改善してくれるものですから、
ドライアイが改善すれば、目薬は不要になります。
まずは1ヶ月、この目薬を使用してみましょう。