良い視力というと、「1.0以上の視力」だと思い込んでいる人が多くいます。
視力1.0とは、「1km離れた場所にある30cm幅の物が見える」ということです。
でも、はたして日常生活の中でそれほど遠くの物を見分ける必要性はあるのでしょうか。
実際のところ、今の日本であれば、スポーツ選手やパイロットといった職業の人でもない限り、
視力は「1.0」も必要ありません。
「0.7」もあれば日常生活で困ることはないのです。
視力1.0が良い視力というのは、「1km以上先の敵を見分ける必要があった」戦時中の名残なのです。
逆に、視力が0.7程度あれば、近くのも遠くも見やすいというメリットもあります。
一般的に「視力」と呼ばれるものは、実は「遠方視力」と呼ばれているもので、
これは遠くのものを見る力のことです。
しかし実際、視力には近方視力や色覚や動体視力などもあるのです。
つい「遠方視力」にばかり意識がいきがちですが、
こうした視力全般がバランスよく揃って、はじめて良い視力と言うことができるのです。